崖と植物と仏像のコントラスト

鋸山(のこぎりやま)に登る内房観光

場所:千葉県富津市と鋸南町

日数:日帰り、1泊

​ポイント

石切り場だった鋸山の奇岩や磨崖仏を巡礼

江戸時代から1985年までは石切り場として使われていた鋸山は、切り立った岩と緑のコントラストが素晴らしい。鋸山日本寺内には、崖の上から真下を覗ける「地獄覗き」や、岩壁に彫られた大仏(磨崖仏)や日本一の高さの大仏等見所がいっぱい。ロープウェイで楽々登れます。

絶品アジフライ!東京湾の黄金アジを堪能

内房は東京湾近海の新鮮な魚介類を楽しめる。その中でも,金谷近辺で取れる「黄金アジ」を使った肉厚ながらふわふわのアジフライは絶品。また,近海で取れる海藻のカジメは独特のぬめりがあり,これを使ったカジメラーメンも美味しい!

廃校を利用した道の駅・保田小学校はどこか懐かしい

2014年に廃校になった小学校を改装した道の駅・保田小学校で,地元の料理を堪能。小学校当時の設備をそのまま改装しているから,教室や廊下もどこか見覚えのあるもの。教室を改装した個室に宿泊もできます!

訪問する

​観光場所

​鋸山/金谷ステーション/保田小学校

ACSESS

1 ​現地までの行き方

(1)電車

鋸山までは,JR内房線浜金谷駅の利用が便利。浜金谷駅から徒歩10分弱で山頂までのロープウェイが出ています。または,同じくJR内房線で一つ先の保田(ほた)駅まで行くと,日本寺の表参道から鋸山に登れます。

東京駅からは「特急さざなみ」がJR内房線の君津駅まで出ており,君津駅で内房線に乗り換えれば浜金谷駅や保田駅に行くことができます。

【週末のみ】

2019年8月現在,週末には,特急さざなみが臨時運行されており,新宿から秋葉原や錦糸町を経由して館山までいく「特急新宿さざなみ」が運行されています。(繁忙期の週末は臨時増便もありますので,JR東日本千葉支社のHPを要チェック。

【番外編】

実は内房エリアは東京湾の対岸である三浦半島と非常に近く,特に浜金谷駅から徒歩5分の金谷港からは,久里浜港までフェリーが往復しています。約1時間につき1本の運航で,片道720円,約40分で到着しますので,神奈川方面から来る方はフェリーが便利です。船は広々としてますし,ソファで寛いだりデッキで飲んだりもできるので快適に移動を楽しめますよ。

(2)高速バス

約1時間に1本,東京駅八重洲口から君津バスステーションまで出ています。君津でJR内房線に乗り換え,浜金谷駅や保田駅に向かうことも可能です。

 

(3)レンタカー

内房を効率的に回るのであれば,レンタカーが最も便利です。特に東京からアクアライン(有料)を使えば1時間程度で木更津まで行くことが可能であり,最も早い交通手段になります。

羽田空港からだと,浜金谷駅までは40分程度です。

COLUMN

鋸山は国境だった?上総国と安房国

江戸時代までの国制度だと,鋸山を境にして北側が上総国,南側が安房国に分かれていました。その後国の区分が廃止され,統一の千葉県となった今でも,実は山の南北で自治体が異なり,北は富津市,南は鋸南(きょなん)町(鋸山の南という意味ですね)と分かれています。そうした経緯もあり,自治体主導の観光案内パンフレットなんかは,南北で別々に発行されており,実は観光客にとってちょっと不便なところも。。

この記事では鋸山の南北を一体として楽しめるようご紹介させていただきます!

VISIT

2 金谷ステーションとその周辺

金谷ステーションは,元々温泉旅館だった建物を改装した観光案内所。中にはカフェが併設されており,無料の観光パンフレットを見ながら散策の計画をたてられます。また,荷物預かりサービスやレンタサイクルもやっていて,観光客にとっては非常に便利な施設です。元々の建物を活かして公衆温泉もやっていますので,鋸山に登って疲れたら,一汗流すこともできますよ。

(金谷ステーションのHPはこちら

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3 鋸山

いよいよ鋸山に向かいます。鋸山へは複数の登山ルートがある他,ロープウェイもあり,登山者の体力や楽しみ方によって自由に選ぶことができます。一番楽でおすすめなのは,浜金谷駅から徒歩10分ほどで行けるロープウェイ(鋸山山麓駅→山頂駅。大人片道500円,往復930円。)です。だいたい4〜5分で山頂まで登ることができますし,山頂駅から約20分程度で鋸山日本寺の百尺観音や,地獄覗きにいくことができます。そこからぐるりと日本寺境内を周り,大仏や千五百羅漢道を回ってロープウェイの山頂駅に戻ると,全部で2時間強の散策となります。

もっと登山を楽しみたい,という方は浜金谷駅側から,車力道コース,関東ふれあいの道コース等様々な登山道があり,今では廃墟となった昔の石切り場を見ながら登ることができます。こちらはブログやSNS等でも有名な“天空の城ラピュタのような風景”を見ることができます。

また,保田駅側が実は表参道となっており,こちらから登ることも可能です。保田駅側からは,大仏広場のすぐそばまで車で上がってこれる(駐車場あり)ほか,表参道から階段を上がっていき,日本寺境内の諸施設(薬師大殿)や大仏に先にいくことができます。

COLUMN

「鋸山」は,山腹に岩肌が多く露出しており,その特異な地形がギザギザの鋸に似ていることからにより「鋸山」と呼ばれていますが,実は正式名称は「乾坤山」です。この山肌に多くの磨崖仏や羅漢像をもつ日本寺は,今から約千三百年前に聖武天皇の詔勅と光明皇后のお言葉によって開所された関東でも相当古いお寺です。

意外かと思われますが,実は日本寺大仏は日本一大きな大仏であり,奈良東大寺の大仏(総高18.18m),鎌倉高徳院(総高13.35m)を凌ぐ,総高31.05mの大仏です。

日本一の大仏の他,1553体にも及ぶ羅漢石仏像や,交通犠牲者供養のための百尺観音の磨崖仏など,仏教の教えが込められた見所が沢山あります。

鋸山日本寺HPより引用)

千葉鋸山乾坤山日本寺

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4 保田(ほた)小学校

道の駅保田小学校は,2014年に廃校となった校舎や敷地をリノベーションし,体育館を使った直売所,教室を使った宿泊施設,その他廊下を利用した縁側等,物販のみならず様々な体験の機会を提供する町の交流場へと生まれ変わらせた施設です。

アクセスは保田駅から徒歩15分程度,駅前のレンタサイクルで5分,又は,車で2分程度で来ることができます。

校舎には,「給食」をテーマにしたレストランが入っている他,中華料理,イタリアン,パン屋山,喫茶店等,充実した食事を楽しめます。また,昔の音楽室や家庭科室を利用した,音楽や料理の教室が開催されており,文化施設としての役割も担っています。

特筆すべき点は,教室を改装した宿泊施設であり,なんと黒板や当時の机椅子セットが置いてあります。もちろんベッドはしっかりした作りですし,お風呂も完備されているので,心配は要りません。子供の時にものすごく魅力的だった,「夜の学校」を楽しむことができます。

(保田小学校のHPはこちら

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5 富津市・鋸南町は奥が深い

この地域は,かつて鋸山を隔てて上総国と安房国に分かれており,南北でどこか違った空気が流れています。そういう歴史的な背景があるからか,それぞれの自治体が別々に観光誘致をしているのが個人的には大変興味深く,観光マップなんかも北と南で違うものが作られています。筆者はここに面白みを感じており,両方の自治体がそれぞれの魅力をアピールするために鎬を削っている,それぞれの良いところをぜひ多くの人に知っていただけたらと思います。

車での訪問が便利ではありますが,電車でも十分日帰り,1泊旅行が可能です。あまり知られていない地域だからこその地元感を味わいにぜひ訪れてみてください。

​モデルコース(日帰り)

<連絡先>

​penguin.sherpa@gmail.com

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